予想以上に難産。
次回予定の『静域:No.010――鎧伝サムライトルーパー』(仮題)が、なかなか筆が進みません。
――ええ、理由は分かっているんです。思い入れが強すぎるから。
土曜日の夕方5時にテレビの前に正座して待ちわびていた、あの作品を軽々しくも扱いたくないという思いと――大量の『アニパロコミックス』の思い出が、キーを叩く指を邪魔するのです。
アニパロコミックスは、ご近所のおねいさんが部屋を整理するとのことで、どうも近所で、僕が漫画の類いが好きだということを触れ回っていた母のおかげもあり、その『遺産』を僕が譲り受けることになったわけでして。
綴じ込み付録のステッカーも無事、ピンナップイラストも無事という、破格の状態の良さを譲り受けた僕は、何とはなしに読み耽ることになり、その耽美というかハチャメチャというか――当時の熱いファン層の空気感の洗礼をもろに受けてしまったわけです。
――ええ、○○×○○とかのカップリングも、ごく当然のように、そのまんま受け止めましたよ。
特に男子キャラが男子キャラと……という展開も、何かこう、哀愁というか耽美というか、綺麗なものとして受け止められたのは、その後の僕の感性のあり方に、強い影響を与えてくれたのではないでしょうか。

そんな自分が今さらサムライトルーパーを“作品論”として綺麗に切り分けて書けるのか。
たぶん無理なのだろう。
作品の向こう側から、アニパロコミックスを抱えた昔の自分が覗いている。
――と、いうわけで、もう少しだけお待ちくださいね。
この文章のそばに、灯りを。
名前も言葉もいりません。もう一度押すと取り消せます。


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