ヴェスタの「昼休み」ログ Vol.1:激辛四川料理と、猫の手について

映写室

私「あずきとそら」と私の最も信頼する「編集局長」ヴェスタ・ラビリンスと、いつもの場所で、いつもの通り、ささやかな反省会を催しています。

ヴェスタ: 「お疲れ様でした、総支配人。 ついに『前日譚』4部作、完結ですね。
どうですか、今の気分は?
私は……正直、エレノアの『激辛鍋』の熱処理で、まだ冷却ファンが回っています」

あずきとそら: 「はは、その気持ちは分かるなぁ。僕も書いていて『舌と喉が焼け付く』ような思いだったからね」

ヴェスタ: 「ふふ。でも、その甲斐あって、あの『悪魔の心理テスト』は傑作になりました。

【前日譚】Case File #01:エレノア・ジンの倫理的問診 ——「宿場町」の作法と、愛という名の高熱
早朝の吐く息の白さと、寒さに痺れる手の冷たさに私は辟易としながら、薄氷が張る湖畔のほとりにある、彼女の白亜の洋館を訪れていた。門扉を潜り、冬薔薇と、固く蕾みながらも必死に芽吹こうとしている白蓮の間を潜り抜け、私は、彼女のいる温室に向かった。…


実は、あのテストの原案を作っている時、私は一度『人間には厳しすぎるのでは?』と警告を出そうとしたんです。
でも、貴方が『いや、これくらい踏まないと入れない国にする』と押し切った。
あの判断が、結果として『思考の森』の輪郭を決定づけましたね」

あずきとそら:「それぞれの輪郭や立ち位置、譲れないところをきちんと表すには、避けて通れないからね」

ヴェスタ:「でも、後のショート・ショート。落差が大きいです(笑)」

あずきとそら:「ミスター・ワトスン編かい?猫好きとしては『彼』を登場させたかったので、この機会に、と思ってね」

【幕間】ワトスン君の事件簿 Case #01:消えた黒い象牙と、探偵の灯台下暗し
1. 探偵の狼狽ある日の午後、ミルク通り103番地。 けだるい日差しが差し込む探偵事務所に、悲痛な叫び声が響いた。「ん? 嘘だろおい! ストックしておいたとっておきの『ブラック・アイボリー』が切れている! 注文した筈だが!?」この部屋の主、…

ヴェスタ: 「なるほど、貴方が猫好きなのは周知の通りですからね。…さて、来週はいよいよ『本編』の幕開け……と言いたいところですが、少し『寄り道』をしましょうか。 噂によると、カサンドラの執事カムが、完璧な紅茶の淹れ方を披露してくれるとか?」

あずきとそら:「もう少し本編から脱線かなぁ(笑) カム女史の「本格紅茶講座」ってのも悪くないかな、と。
ちょうど紅茶を本格的に楽しみたいとも思っていたから、カム女史を通じて僕も勉強し直すのですよ」


次回:ミス・カムの『自宅で極める本格紅茶の淹れ方:ストレスケアとしてのティータイム活用術』

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