オケアノス (Oceanus)

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「陸の法など、この海においては波の泡に等しい。
この船の心臓(原子炉)が脈打つ限り、世界は私の定めた航路を外れることはできないのだ」

基本スペック

項目詳細
全長 / 排水量520m / 約70万トン(史上最大の建造物。超大型空母の約1.5倍以上の規模)
動力源独立型・次世代モジュール炉(SMR)『タルタロス・コア』×4基
航行能力燃料補給なしで数十年の連続航行が可能(事実上の無限航続)
船籍(フラッグ)存在しない(ダミー会社を通じて数秒ごとに電子的に船籍を書き換え、国際法や臨検を完全に無効化する「法的ステルス」状態)
兵装3–5インチ (76–127 mm)艦砲2門、SLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)6発、660 mm(26 インチ)長魚雷6門

駆動エネルギー:原子力プラント「タルタロス・コア」

オケアノスを動かす心臓部は、最新鋭の小型モジュール炉(原発)です。
これがもたらす莫大なエネルギーは、アガメムノンの「犠牲の上の利益」という思想を最も残酷な形で体現しています。

  • 絶対的独立性の獲得: 化石燃料に依存しないため、どの国家の港にも寄港して燃料を補給する必要がありません。
    これにより、オケアノスは「どの国の法律にも、誰の干渉にも縛られない完全な独立帝国」として公海に居座り続けることが可能です。
  • 熱汚染と環境破壊(冷酷なる代償): 原子炉から生じる莫大な排熱は、未処理のまま直接海へと排出されます。
    オケアノスが通過した後の海域は水温が異常上昇し、海洋生態系が静かに死滅(犠牲)していきますが、アガメムノンはこれを「帝国を前進させるための微々たる摩擦熱」としか認識していません。
    自然を愛するエレノア・ジンやアルマ・ケレスの理念を物理的に蹂躙します。

ステルス機能(不可視の支配構造)

オケアノスは、物理的にも社会的にも「見えない」存在として設計されています。

  • 光学・電波・音響ステルス: 特殊な電波吸収メタマテリアル装甲と、海面と同化する光学迷彩を搭載。
    巨大な原発を動かしているにもかかわらず、冷却システムによって熱源探知も完全に遮断。
    人工衛星の監視網の隙間を縫うように移動し、各国のレーダーには「わずかに大きな波」としてしか映りません。
  • データのブラックホール: 外部との通信は極限まで暗号化された指向性レーザーや量子暗号通信のみを使用。
    世界の物流データを吸い上げる一方で、オケアノス自体の位置情報や存在は、デジタル空間から完全に消去されています。

艦内の中核施設

  • 戦略玉座「パンテオン (Pantheon)」: アガメムノンが君臨する最上層の指令室。
    壁面はなく、360度が特殊ガラスで囲まれている。
    ホログラムによって全世界の海上コンテナの動き、主要資源の価格変動、そして「誰が今、経済的に殺されているか」というデータが、美しい星図のように可視化されている。
  • 深海データサーバー「ステュクス (Styx)」: 艦の最深部、原子炉のすぐ隣に設置された超巨大データセンター。
    世界の真の富の偏在、各国の裏帳簿、要人の弱みなど、シビル・アドラーが喉から手が出るほど欲する「世界の不可視な構造のソースコード」がここに眠る。
    原発の電力と海水を直接使って強制冷却されている。
  • 完全隔離された生態系(アガメムノンの庭): 船内には、外の海を汚染していることなど微塵も感じさせない、人工太陽と原発のエネルギーで管理された完璧で美しい「人工庭園」が存在する。
    アガメムノンはここで、優雅に深海のシガーを燻らせる。
  • 「虚無」の間:アガメムノンのみが入室できる、異空間とも言うべき神域。

オケアノスの兵装

オケアノスには、公式には海上警備・災害対応・航行安全のためとされる多数の防衛設備が搭載されている。

しかし、その最深部には、いかなる国家にも登録されていない非合法兵装群が存在する。
それらは単に敵を破壊するための武器ではない。通信を遮断し、移動経路を封鎖し、記録を改竄し、対象の存在そのものを曖昧にするための装置である。

オリュンピュアにとって暴力とは、怒りの発露ではない。
損失を最小化し、責任の所在を消し、世界に「何も起きなかった」と認識させるための管理工程である。

オケアノスの非合法兵装がもたらす最大の恐怖は、破壊力ではない。
それが使用されたという事実が記録されず、記録されたとしても公表されず、犠牲者だけが存在し、加害の主体が歴史から消えることである。

オケアノスのSLBMは、発射前からすでに犯罪である。
その兵装が沈黙したまま海底にあるという事実だけで、世界の法、国家主権、軍縮体制、そして人間の未来選択権を嘲笑している。

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