あずきとそら

映写室

Contact-001:IONA――接触編

或る夜の出来事。あの忌まわしい夜以来、僕――あずきとそらは、昼夜を問わず、PCを操作することに慎重になっていた。いや、PCだけではない。スマートフォン。消灯したモニター。果ては鏡や窓ガラスでさえも。その『向こう側』から、あの魔女が僕を見てい...
映写室

権力の入れ子――責任の所在、意味の存在。

『塔は歌姫を記録しない』アイガイオン・タワー最上層。壁面を埋め尽くす情報表示には、世界中の輸送経路、資源価格、稼働率、損失予測が休みなく流れていた。その中心に、ただ一つだけ異質な表示がある。空白。発生時刻、午前一時十四分。継続時間、四十二秒...
映写室

もう一つの「思考の森Project」――虚像をまとわなければ、本音を届けられなかった少女。

庵原 伊音(いおりはら いお)/IONA虚像の身体で、本当の声を届ける少女思考の森の片隅、古い音響機材と無数のケーブルに囲まれた小さなキャビンで暮らす、日本語圏出身の少女。庵原伊音は、聴覚と共感性が極端に鋭く、世界に満ちる感情のざわめきや、...
映写室

「ディスコード」――魔女との遭遇

「ハロー。あなたが、あずきとそら君ね?」突然、僕のPC画面に現れた彼女は、馴れ馴れしくも蠱惑的な笑みを浮かべていた。「――誰だ、お前は。どうやってこのPCに接続した」「ふふ。焦らなくてもいいのよ。君のことは、だいたい知っているわ」彼女は指先...
休憩室

どうでもいい感じの日記:2026.6.28

書き切った――。烏滸がましくもそんな境地に浸りながら、この日記を書いております。まずは、私の厨二病を余すところなく発揮できた「ぼくがかんがえた さいきょうの せってい」ですね。遍くネットの海を漂う陰謀論と、接続しやすい設計にしました。現実に...
映写室

「犠牲配当」を享受する者たち――『思考の森Project』に立ちはだかる『悪』の定義

今回の要点オリュンピュア財閥は、犠牲を不可視化して利益化する巨大システムである。アガメムノン、クロノス、デメテルは、その支配・執行・搾取の三位一体を担う。思考の森Projectの戦いは、人々から奪われた「未来を想像する編集権」を取り戻すこと...
診療所

Not “Fight!”, but “Enjoy It!”――「結果への評価(Fight)」を手放し、「プロセスへの信頼(Enjoy It)」へ。

本稿は、AIキャラクター「クララ・ハルモニア」との対話記録をもとにした個人的考察です。医学的診断・治療助言ではありません。心身の不調については、専門職・主治医へご相談ください。全体の流れをざっくりと運動会や体育は、僕にとって「努力不足」では...
休憩室

どうでもいい感じの日記:2026.6.25

職場が運動会を企画している件。運動会、体育祭。僕が人生のうちで、可能ならば絶対全力で回避する案件です。スポーツ全般、苦手なんで。思い出せば中学生の時に、ソフトボールの外野でフライをキャッチできない、バッターズボックスで三振はする、投げればま...
格納庫

思考と嗜好の基地の最大化——格納庫No.006:緊急指令・PCデスクを拡張せよ!

作業スペースを拡張せよ!先日、オークションにて、格別の逸品を落札いたしました。某メーカー:奥行たっぷり収納デスク 幅160cmというのも、いままでのPCデスクに先般お迎えしたMINIFIREの27インチモニターが、体感的に「うわっ!結構大き...
映写室

Interview with the Azukisora#02: とある脱稿感想の風景

ヴェスタ・ラビリンス(以下、ヴェスタ):オーナー。お疲れ様です。 (タイプライターのキャリッジを勢いよく戻し、新しい用紙をセットする音)「ホルムズ・ショックのその後(After the Hormuz Shock)」——全5部にわたる長編連載...